• HOME
  • »
  • 西日本の特産品とどんぶり

西日本の特産品とどんぶり

昔から日本では、東日本と西日本で食の文化が多少異なり、特に関西の料理 京都、大阪の料理は「上方料理」と呼ばれた。京都の食文化は、朝廷料理、寺院料理などの影響を受けており、盆地状の地形の京都は地下水に恵まれ、寒暖厳しい環境で栽培された京野菜は一般的な野菜より、甘みや旨みが凝縮している特徴を持つ。また豆腐の生産にも適しており、それらの素材の風味を尊重した「薄味」の料理が発達した。一方で、海から離れているため、海産物には乏しかった。これには干しダラや身欠ニシンなどの乾物や保存食が考案され長く伝わっている。長期の輸送に耐えられる押し寿司や、生命力の強い鱧を用いた料理などが発展した。京都ではまさにこの豆腐と、保存食として用いていたへしこを丼に盛り食している。西日本とひとことで言っても、その土地その土地で様々な特色があり、簡単に食べられる「丼物」でも器に盛ったご飯の上には、その土地で一番愛されている特産品を使った料理がのっている。多くの器に盛りつけられる通常の食事とはことなり、たった一杯の丼の器の中に、その地域の自慢の一品がこめられている。色々な土地を訪れながら、一杯の丼にこめられた地元の味を堪能したいものである。